亡くなった母を故郷に返すことができた
徳島県から横浜に出てきて私たちを育ててくれた母でしたが、早くに父が亡くなり忙しくする中でなかなか故郷に帰ることができないまま、他界してしまいました。それを悔やんでいた時、葬儀社の方から「すべてをお墓に納骨する必要はない。一部だけでも地元に返して差し上げたらどうか」とご提案いただきました。我が家には先に父が眠っているお墓があるのですが、そのアドバイスをきいて、母の遺骨の半分ほどは父と同じ墓地へ、そして残った半分ほどは海洋散骨を行いました。私自身も鳴門の海の景色に心打たれて、母の故郷を感じながら母を徳島に返すことができました。散骨した海の水面に浮かぶ花弁はとても美しく、その風景にとても癒されました。